記事一覧

第3回日米規制緩和対話と日本側の対応その50(貿易摩擦シリーズ)

 第3回日米規制緩和対話と日本側の対応

 米国政府によってとられた規制緩和及びその他の措置

規制緩和・競争政策およびその他措置その2

 商用衛星及び関連物品並びにそれらの技術情報の規制として、米国政府は、米国製通信衛星の打上げ監視に関するPL-105-261に基づく強化された規制を、北大西洋条約機構(NATO)加盟国と日本を含む主な非NATO同盟国においてや同国民によって打ち上げられる米国製衛星には機械 的には適用しないとしました。

 米国の公法であるPL-105-261では米国のビジネス上の利益は、米国の国家安全保証上の利益の上に置かれてはならないとし、米国の外交政策および他の国との商業関係に関する米国の政策は、ミサイル技術統制制度(MTCR)を遵守し遵守することの重要性を確認する必要があるとしています。

 MTCRは核兵器等の大量破壊兵器不拡散の観点から、大量破壊兵器の運搬手段となるミサイルとその開発に寄与しうる関連汎用品・技術の輸出を規制することを目的としています。

 核兵器の運搬手段となるミサイルと関連汎用品・技術を対象に1987年4月に発足し、その後1992年7月に核兵器のみならず、生物・化学兵器を含む大量破壊兵器を運搬可能なミサイルと関連汎用品・技術も対象となりました。

 MTCRは、大量破壊兵器運搬能力を有するミサイルの拡散を防止するとの目的を共有する諸国が、各国間で輸出管理の取組を調整するための非公式・自発的な集まりです。

 MTCRの下で参加国は、ミサイルと関連汎用品・技術に関して合意されたリストの品目について、全地域を対象として、国内法令(日本においては、外国為替及び外国貿易法、輸出貿易管理令、外国為替令等)に基づき輸出管理を実施しています。なお、MTCRは国際約束に基づく枠組みではありません。

 国際約束は、日本と諸外国の間の権利義務関係を明確化し、国際社会における法的安定性を向上させ、日本の国益と国際社会の利益を増進するような、日本にとって望ましい二国間や多数国間の国際約束(条約等)の締結によって行われます。

 MTCR参加国は、MTCRガイドラインと付属書に従って各国が制定した国内法令により規制を行い、MTCRガイドラインは、MTCRの目的を示し、MTCR参加国とガイドライン遵守国に対して規制の指針を与えています。

 付属書は、ミサイルの開発と生産等に関連する軍用品や汎用品を含む資機材・技術を広範囲に掲載し、各品目の機微度に応じてカテゴリーⅠとカテゴリーⅡに区分されています。

 また、議長国は1年ごとに交代し、年1回の総会(議長国において開催)に加え、MTCRガイドライン付属書品目の改定を議論する技術専門家会合(年2回程度)等が開催されます。

 日本は、1991年前半と1997年11月から1998年10月までの2回、議長国を務めました。また、仏がPOC(Point of Contact)と呼ばれる事務局機能を務めており、仏が議長を務めるPOC会合が必要に応じ年に数回パリで開催されています。

 米国は、ミサイル技術統制体制のガイドラインの普遍的な遵守を奨励すべきだとし、米国の情報源から外国の受信者への高度な通信衛星と関連技術の輸出または移転によって、米国の国家安全保障に対するリスクを増大させてはならないとしています。

 関連する技術の軍事的感受性のため、米国の衛星と関連品目は、米国法と軍需品に適用されるのと同じ輸出規制の対象となることは、米国の国家安全保障上の利益だとしました。

 また、米国は、米国の宇宙打ち上げ産業を保護・強化する政策を追求すべきとし、中華人民共和国のミサイルまたは宇宙発射能力を改善するミサイル装備または技術を中華人民共和国に輸出すべきではないとしています。

 但し、ミサイル装置または技術の中国への輸出の承認について、大統領は、中華人民共和国へのミサイル装備または技術の輸出の少なくとも15日前に議会に認証しなければならないとしており、そのような輸出は、米国の宇宙打上げ産業にとって有害ではないとしました。

 また、そのような輸出から得られる間接的な技術的利益を含むミサイルの設備や技術は、中華人民共和国のミサイルと宇宙発射能力を測定可能なほど改善させるものではないとしています。

 それでもなお、当該強化された規制は、適切な他の輸出規制と同様に、米国の安全保障と対外政策の促進のため、場合によっては適用される可能性があるとしています。
   をもとに作成
関連記事


コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Air130

Author:Air130

おすすめチャートツールのご紹介

 

業界最多レベル、 84通貨ペアでグローバルFX!

 

楽天西友ネットスーパー

お勧めワインショップ

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

食事での糖質が気になる方へ

免責事項

※投資は自己責任です。          当ブログは個人的見解を掲載してるものであり、売買を推奨するものではありません。

来場者